カナダで相次あいついだ山火事やまかじに関かんする陰謀論いんぼうろんをＳＮＳに投稿とうこうしていた男おとこが、１４件けんの放火ほうかに関与かんよした罪つみに問とわれ、罪状ざいじょうを認みとめた。

ブライアン・パレ被告ひこくは１５日にち、ケベックの裁判所さいばんしょに出廷しゅっていし、昨年さくねん５月がつ～９月がつに発生はっせいした山火事やまかじに関連かんれんして１４件けんの放火ほうかの罪つみを認みとめた。

検察けんさつによると、ペレ被告ひこくの放火ほうかで発生はっせいした火災かさいのうち１件けんでは、ケベック州しゅうシャペの住民約じゅうみんやく４００人にんが避難ひなんを強しいられた。同被告どうひこくが放火ほうかを認みとめた最もっとも大規模だいきぼな火災かさいでは８７０ヘクタール以上いじょうを焼失しょうしつした。

検察けんさつによると、ペレ被告ひこくは自分じぶんが発生はっせいさせたかもしれない火災かさいを全部ぜんぶは覚おぼえていないことから、今回こんかいは１４件けんの起訴きそにとどめた。しかし同被告どうひこくはさらに多おおくの火災かさいにかかわっていた可能性かのうせいもある。

警察けいさつや消防しょうぼうは、原因不明げんいんふめいの火災かさいが短期間たんきかんに多発たはつしたことから不審ふしんを抱いだき、複数ふくすうの火災現場かさいげんばで目撃もくげきされたペレ被告ひこくに目めを付つけた。ペレ被告ひこくがＳＮＳへの投稿とうこうで、政府せいふが気候変動きこうへんどうを信しんじさせる目的もくてきで故意こいに火災かさいを発生はっせいさせていると主張しゅちょうしていたことも分わかった。

警察けいさつの証拠しょうこによれば、ペレ被告ひこくはそうした火災かさいに政府せいふが関与かんよしたとする陰謀論いんぼうろんを多数投稿たすうとうこうしていたとされる。

警察けいさつがペレ被告ひこくの車くるまに追跡装置ついせきそうちを取とり付つけた結果けっか、同被告どうひこくが別べつの火災かさいの現場げんばにいたことが判明はんめい。昨年さくねん９月がつに逮捕たいほされたペレ被告ひこくは、一部いちぶの火災かさいについて自分じぶんが放火ほうかしたことを認みとめた。

カナダでは２０２３年ねん、記録的きろくてきな規模きぼの山火事やまかじが発生はっせいし、およそ１８４０万まんヘクタールを焼失しょうしつした。

そうした中なかで偽情報にせじょうほうの拡散かくさんも相次あいつぎぎ、人ひとびと々を脅おどして気候変動対策きこうへんどうたいさくを支持しじさせる目的もくてきで意図的いとてきに山火事やまかじが引ひき起おこされているといった偽情報にせじょうほうが出回でまわった。